#カタールワールドカップ #Qatar2022 #サッカー #キッズ #トロント #スポーツ #サッカースクール #イベント #日本語 #英語 #習い事 #保護者 #勉強 #子供 #遊び #ノースヨーク
先日JACが4年に1度、時間と力を全力でふりきって関わる、Samurai Blue Project 2022を終えました。平日の試合観戦イベントにも関わらず、日系コミュニティ、スペインコミュニティ、カナダコミュニティ、モロッココミュニティ合わせ700名以上の来場者にお越しいただきました。すばらしい一日を皆様と共有できた事を、こころより御礼申しあげます。
SBP2022実行委員代表・ジェイアスレチックスカナダ代表 海上です。
すこし運営者目線で今回のイベントを振り返ります。レポートを交えながら、もし今後スポーツに関わる、イベント運営に関わりたい若者(社会人前〜決定権をもたせてもらえる1年生くらい)に届けばと思い書いています。読者全員にしっくる内容で着地しないのでご了承ください。
普段は、トロントで子どもたちに日本語でスポーツを教える事業を営んでいます。「スポーツは武器になる」を合言葉に、サッカーはもちろんの事、日本語運動教室、バレエ、ダンス、機会体操、チア、などのクラスを開催しながら、コミュニティにむけたスポーツイベントも行っております。
マコトコーチと呼ばれ早10数年経ちます。カナダでは大手スポーツ会社にも勤務していた経験から、実践でのマーケティングの成功例と、失敗例を間近でみれて、自分でも多数の失敗の機会にも恵まれたものを備忘録も含め収めてみます。
「熱はどこに届けるか」
Samurai Blue Project (SBP)は4年に一度開催されるサッカーワールドカップの日本代表を、遠い地ここカナダ・トロントから応援するパブリックビューイングイベントです。
テーマを変えながらも2010年から今年で4度目を迎え、各大会で繰り広げられる熱いドラマをここトロントの日系コミュニティーを中心にスポーツを通した貢献をしてきました。
我がJACにとっては、キッズがもっとサッカーを好きなるためには、一番いいチャンスです。それからキッズを持つ親が自然に「◯◯選手みたいにがんばれるといいね」なんて会話のきっかけが生まれるのはうれしい瞬間です。
まさにこの2022年のカタールワールドカップの日本代表は国内のみならず世界を驚かす試合を行い、結果はもちろんのことスポーツで人の心を揺れ動かし、感動を与えたのは記憶に新しいと思います。
4年前のSBPではロシア・ワールドカップの第2戦。日本対セネガルを応援し、
熱狂と歓喜を落胆を一気に凝縮してくれた日本対ベルギー戦をトロントから応援したたのはつい4年前。
今年は日本代表だけでなくカナダもカタールワールドカップに出場することもあり、間違いなくもう一度、熱狂を届けたい、いや届ける使命を感じ、在トロント日本総領事に働きかけを始めたのが2021年11月。なので企画構想を含めると18ヶ月くらいです。(力とお金と経験力とコネクションがあればもっと短期間でできます。)
仮説と議論と失敗を幾度となく繰り返し当日を迎えることができました。
「ゼロからつくろうとしない。」
・開催場所の手配
・サポート協賛の頭下げと説明
・予算確保
・トロント市とのイベント申請許可取り
・イベントを盛り上げるベンダー様との折衝
・人員の配置
・冬の開催の天気の心配
・グループリーグ各国コミュニティとの連絡
・「おいっ、そもそもカナダでの放映時間って?」
・「カタールって時差どれくらい?」
・「えっドイツ!?」
・「なんでスペインも!?」
・トロント日系コミュニティへの意義と説明会
・権利関係の難しさに直面
・施設側からの「Don't」をあなたならどうやってプラスにおとしこむか
・手配する準備物
・もしまたコロナの制限が直前で入ったら?
・収容人数超えたら来場したらどうする?
・そもそもサッカー興味ある人いる?
そんな、数え上げれば膝を震わせるお困りごとは、一日何時間あっても一人では解決できる量ではないと感じていました。
ただ海上も馬鹿ではなく、4年前と違う取り組みがあります。
それは「ゼロから作らない」でした。
来場者が口々に「本当に来てよかった、こんな企画をしてくれてありがとうございました。」そう言ってくれる声を多く聞けたのは、JACもしくは海上だけでは、できなかった部分や、自分たちが苦手な部分を補ってくれる優秀な仲間と一緒にSBPを開催できたことに間違いありません。
それはマーケティングだったり、ボランティアのまとめ役だったり、なかなかたどり着けないスポンサーの開拓だったり、パフォーマンスのコーディネートだったり、デジタルツールの活用だったり、撮影部だったり、映像編集だったり、自分の範囲外の告知のお願いだったり、イベント運営に慣れていたり、それぞれの分野で「得意な人と組む」ことを進めました。もうずぶずぶの関係です。
進めなきゃいけない事や解決しなきゃいけないことは、前に進めば進むほど山程生まれる中で、得意な分野の人にお願いできることがどれだけイベントを前進させられるかは勘がいい人は想像できます。
例えば、デザインをしたことがしたことない人が、「これがいいかも」の素人がいくら手数をうってもプロには勝てません。時間もかかればそれを直す工数と人的資本を圧倒的に削ります。それは運営者として選択は悪い方向にすすむのを後押ししてるのと変わりません。
だからその道の得意な人や場所にあやかって「ゼロからつくる」の工数を減らしてください。
(とはいえ実際、理想と現実は絶対ちがうので経験と自信があればやっちゃってください)
だれかの得意分野にあやかるには、実行委員であり責任を追うあなたやチームが、思い描く事をしっかりと解像度をあげる事、そして圧倒的に足と頭を使う事だと思っています。
********************
4大会前の12年前とは比べられないほど発達したデジタルツールやコミュニケーションツールがあるものの、自分がしたいこと、チームでしたいことを「直接聞いてもらう事」に勝るツールは多分ありません。
経験の少ない自分や、大手ではない自分が勝つ(思い描くゴールに行くため)には、決して華々しいマーケティング方法ではなく、色艶がある方法に目が行くのをぐっとこらえて、地道に話を聞いてもらい納得してもらう方が、めちゃくちゃ効果が高いです。
だからいつも言い聞かせるんです。俺は「ローラでも直美ちゃんでもない。」
「あーでもない、こーでもない」を繰り返しダメ出しを何百回も受けても押し通すハートは必要不可欠です。経験上、YESともNOとも取れないグレーなNOに近い前向きではない回答が続くと心が折れそうになります。しかし厳しいことを言うと、それはきっと思い描くビジョンがぼんやりさんなだけです。だからぼんやりしてる部分は得意な人にアドバイスを聞くといいと思います。
「やめる事と、できる事を分けてさっさと決めて、決めたことを正解にする。」
今回のSBPのケースでいうと、もともと予定していた開催場所は懇意にしているトロント市内の屋内サッカー施設でした。しかし、スケジュールの問題、会場アクセスの問題、施設のバリア、オーナーとの交渉、施設利用者の理解、などなどクリアしなければ山のように出てきました。
ワールドカップ=サッカー施設。 もう公式を見てるような図式ですが、2022年4月の時点で開催する予定だった施設の変更をしました。
(*当日会場となったJCCCの職員と理事の方々には、めちゃくちゃなお願いばかりして申し訳ありません。でも心よりパートナーシップを組めたことを心より感謝しております。)
開催場所もしかり、誰に届けたくて、誰に来てもらいたくて、来場できる人はだれなのか、どれくらい入るのか。
今回の本大会のスケジュールが決まるとそれが徐々に解像度があがり、
「あっ、これって不可能に近いよね」「現実的ではないよね」で捨てて死んでいった企画は山程ありました。だから早めに「できない事」は捨てていいと思います。時間をかけたりしたことにちょっとでも思い入れがあったりすると余計やめづらくなりますが、頑張って「やらない事」「やめる事」をぐっとこらえて判断してみるといいかもしれません。(*すぐに諦めてやならい とは別物です。)
それから多数決は、決して正解を生む万能ツールではないことも自覚したほうがいいです。
********************
とにもかくにも、長かったようで、短かった18ヶ月は、また新たな可能性と課題をたくさん見つけられました。
実行委員や主催となり先頭を走らなくていけない立場になるのは本当に、時間や期待や嫌味や軋轢などのプレッシャーです。多くの人を巻き込んで、前向きにポジティブに前に事を進めて頑張る人を海上は心から応援しています。
あなたの頑張りを、応援してくれる人が絶対でます。
JACをそしてSBPを応援してくれた人がこんなにもいたので証明済みです。
コロナが襲った世界は、間違いなくスポーツの機会を減らし、人々が共に声を上げ熱を届ける回数も減りました。東京オリンピックも無観客で試合に臨むアスリートも、観客やファンのだれもが望んだ形ではなかった。けれども、このワールドカップで世界中のサッカーファンに見せてくれた日本代表選手の力はこのトロントにも届いたはず。そして4年ぶりに戻ってきたSamurai Blue Projectで「誰かのために応援する熱量」は同じ様に届いてほしい。
4年後の2026年には北米開催が待っています。
また違う形で、Samurai Blue Project は戻ってくるつもりです。
それまでいろんな形でコミュニティにスポーツを通して力になれるよう頑張っていきます。
キッズが『サッカーやりたーい」なんて時にはJACサッカースクールをお忘れなく。
↓↓↓↓↓↓
4年に1度だけ。子供の学校をサッカーを見せるために、会社をこっそり休んでまで、お店を締めてまで、きてくれた来場者に感謝です。のアルバムです。↓↓↓↓
次週、マコトコーチ
「カタールに行く」
をお届けします。
現地で感じた、各国のサッカー熱と「!?」って思えるレポートをします。
Comments