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ユニフォームのチカラ

更新日:2019年6月7日


チーム力を上げる力
選ばれた気分になれる戦うユニフォーム
 初めてサッカーを始めた3年生の春、兄がやっていた地元の少年サッカーチームに入れてもらった。私が通ったサッカー少年団は3年生になることが入団の条件だった。

それまで行かせてもらった習い事は、全部「ひとりごと」のもので自分にはどれにも才能はなく、誰かと比べられるのを心のどこかであまり好きになれなかったのかもしれない。

習字、ピアノ、水泳。親にはすごく感謝している分、成果がでなかった自分も少し落ち込んだ事を覚えている。
 サッカーはコーチに会いに行くのが楽しくて(6年生になる頃には鬼のように怖くなったが。)好きなときに好きなだけ練習ができて、できることが増える自分が楽しくて、いつも邪険に私を扱う嫌いだった2つ上の兄の、サッカーのうまさだけは私は大好きだった。

練習に行くのが楽しくて、チームメイトと出来る練習が楽しくて、初めて試合に出れたのは、それから半年くらいたった夏休みの事だったと思う。

公式戦用ユニフォームに胸踊らす少年。

 いつも着ていたお気に入りのブルーのコットンのTシャツから、公式戦に出るときだけに配られる白とストライプのユニフォーム。すこし年上のお兄さんたちが着ていた憧れのユニフォーム。
 8歳のあの時の自分でも、うっとりするくらい神々しくて、まさに戦うために用意された一着だった。


何色かわからななるまで洗って洗って、母親にも「もうだいぶ着たから良いんじゃない?」と言われても着続けたユニフォーム、サイズが合わなくなってどこかにしまっておいたユニフォーム、選抜チームに選ばれたあのユニフォーム、高校選手権で国立競技場を目指したあのユニフォームも一緒にしまってある。



兄の結婚式には一緒にプレーした兄の歴代のユニフォームが招待客を出迎えていた。恥ずかしい事してるなと思ったけど、そんな兄を少しだけ好きになれた。




30年後に新しいユニフォームを着る。
それから30年が経ち、トロントでサッカーが好きなキッズがまたどんな想いでユニフォームに袖を通すのか見てみたい。
これを着たら今まで自分だけが楽しければよかったサッカーが、
「俺のチーム」「私のチーム」で戦う楽しみを見つけられるはずだ。
トロントで唯一の日系サッカースクールのユニフォームがやっと揃う時がくる。


(ご注文の受付)



 

<ユニフォームデザインコンセプト> カナダは寒い。そんな寒さの中からしか生まれない美しい景色を見ることができるのもカナダの特徴だ。そんな冬の寒さをモダンにデザインにチームカラーのネイビーと日の丸/カナダカラーを掛け合わせた一枚です。

胸にかかる[tres football]は以前サッカースクールでコーチをしてくれていた横山大輔コーチが勤めるユニフォーム会社。J Athletics Canadaのために制作に最初から最後まで関わってくれました。Tres FootballのオリジナルデザインをJ Athletics Canadaのために提供してくれました。


 


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