サッカーで使う視力と。。

最終更新: 6月15日

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4年前の夏の事


ひょんな事からうちに、サッカー選手が居候していました。知名度は全くないけどしっかりとしたプロ選手。マコトコーチよりサッカーはちょっと上手かったと記憶しています。

豪州のリーグからカナダに来たときは、所属チームのシーズンオフを利用してリーグ開催期間の違う北米MLS(メジャーリーグサッカー)のトライアウトに殴り込みに来た時でした。

住む家も決めてない、持ってきたのはサッカーが出来る準備と最低限の生活用具。皆さんが思っている様な派手さはありません。ただ間近で見ていた彼は毎日コツコツ、自分ができるメニューを信じられないほどストイックにやっていました。

本人曰く「サッカー以外出来ることがあまりないので」と。

ここカナダでは中々チャンスや運は掴めなかったけど移籍先になったニュージーランドのチームではクラブワールドカップに出場もしました。そこからオセアニア地域のクラブを歩き渡っている。




タイミングはいつも悪いけど、こまめに連絡をしてくれるのは必ず彼からで、電話に出るまでかけ続けてくるしつこさは、さすがサイドバックの選手です。そう多分こんな、面倒くさい弟みたいなのが欲しかったんだ、そう感じます。

電話をくれる度にチームが変わって(聞いたことない島国にいたことも)、信じられない体験談をいつも聞かせてくれる。

今思えば多分チームの変わり目で電話してきてたんだなぁと、思っています。

ありえない監督の事、ありえないチームメイトの事、ありえないマネジメント事情、ありえない異国の地での日本人への扱い。カナダにいると平和な日常に身を置いてると、そのありえない話はあまり起きない事だったりで刺激をもらいます。

そんな彼もサッカー選手である以上、彼の夢も間違いなく日本代表として戦う事だと言っています。

その夢を打ち砕く悲劇が彼を襲いました。電話越しにかかってきた彼の言葉を聞いて、声がでなくなりました。

『失明しました。』

「はっ?」


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『失明しました』

ありえない経験談を定期的にしてくれる彼からの突然の報告は、はじめは冗談であってほしいとも思いながらも言葉を失いました。

彼が本拠地を置いていたニュージーランドでも自粛生活は例にもれず緊急事態がしかれ、自宅で行っていたトレーニング中にトレーニング機器の破損により器具が目を直撃したそうです。

病院に救急搬送されるも医者からは「片目は失明、もう一方も時間次第で視力は落ちていく可能性が99%」と告げられたそうです。

最後の望みをかけ手術のために日本に帰国した、海外帰国者の隔離先の部屋からの電話でした。事故からすでに2週間経過し、気持ちも身の回りの整理ができたようです。

マコトコーチも想像しました。

目が見えないことで起こる生活の不安感、愛する家族の顔が見られない恐怖、夏のそらの雲をみれない喪失感、フィールドで楽しむキッズの顔が見られない、そんな想像をするだけで一瞬で絶望に突き落としてくれました。

そのくせです。そのくせ、あいつはこう言いました。

「いやぁ、クラブワールドカップもう一回出たかったんですけどねぇ。まだ諦めてはいません。多分いけます。」

気持ちはすでに切り替わっていました。聞けば手術後は2週間、うつ伏せの状態でベッド生活、それからリハビリと続きそれでも片目の視力が戻るかもわからないという、信じられないくらいの苦行が待っている。

彼の名前は、松本光平。たぶんググればちょっとは出てくるようになったかな。

いつか必ず彼をJACに呼ぶつもりです。

日本代表を目指す気持ち、スポーツアスリートとしての心構え、見習うべき事がたくさんあります。

手術がどう転んでも、必ず立ち上がれる気力と精神力を持つアスリート。

アスリートが持つべき身体的な視力と、その先を見通す目の良さは大事かもしれません。


遠くから応援しなくちゃいけなくなりました。




『失明の危機を乗り越えて』クラウドファンディングが立ち上がっています。

https://camp-fire.jp/projects/view/288245



いま、世界中ではコロナウィルスが人々を襲い、たくさんの人が助けが必要な時期です。

あくまでもこれは彼をサポートする人が立ち上げたものの告知です。

 スポーツや、人を喜ばすエンターテイメントは人の安心や安全が担保されてから生み出されるものだと改めて感じます。まずは自分と愛する仲間のために時間とお金を使ってください。